Ka8b(S=1/10)の製作

最近、飛ばすのはAuriばかりでたまには他の機体も飛ばしたい、と云うことでKa8をモグラにしてみようと思う。約10年前にサーマル工房のKa8b(1/7.5)を組立てて飛ばしたことがある。今回は縮尺を10分の1とし、分解しないで運べるようにしたい。

Ka8b 1/10の諸元
種別 モーターグライダー
全長 700mm
全幅 1500mm
主翼面積 14.2dm2

製作のための参考資料は、@Flugzeugtypen /Aircraft Profiles Scale-Documentation for Flying Models Volume 6 Sailplanes 3、AKa8実機フレーム図(webから)、BKa8実機マニュアル(webから)などであるが、以前に製作したサーマル工房の図面は残念ながら出てこなかった。
 実機は鋼管パイプに羽布張りという構造だが、模型では仲々の難物で結構適当に作図してしまった。(21/05/04)

主として参考にした資料@中の図面

 

作図中のJWW画面

 

 やっと飛ばせる状態になった。作りだしてから中断はあったものの約9ヶ月は掛かった。諸元は下のとおり。

Ka8b 1/10の完成諸元
全長 700mm
全幅 1500mm
主翼面積 14.2dm2
全備重量 237g
翼面荷重 16.7g/dm2
モーター CT2211-2200
プロペラ グラウプナー6X3"
電池 2S450mAh
受信器 6ch(5ch使用)
サーボ エルロンX2、エレベータ、ラダー
重心 主翼前縁から30mm

 翼面荷重は想定に近い値になったのでそれなりに飛んでくれると期待したが、結果は全くの期待外れだった。上昇時の頭上げは想定内だったが、滑空状態に入ってからの滑空比が非常に悪い。まるで石ころのようだ。昨日、今日と重心位置を変化させるなどして試してみたが効果がでない。このまま天井からの記念物になるのだろうか?(22/02/13)

 

先週の土曜日も錘を尾部に貼り付けて飛ばして見た。重心を後ろに下げすぎるとピッチングを起こしてしまう。また、推力が大きく6度のダウンスラストでは足りないので10度に変更、エルロン−ラダーにミキシングとエルロンディファレンシャルを入れた。
 今日は、尾部の錘をグラム単位で減らして行きスムーズに滑空するよう調整したが、満足のいくような滑空を期待するのは難しそう。それでも初回よりは大分ましになった。グライダーらしい滑空を望むのであればスケールを大きくするのが良いのかもしれない。
 この機体のモーターは推力が大きく、上昇時不安定になりがちなのでプロポ側で制限しようと思う。何れにしてもクレソンのような飛びは難しそう。期待する方が間違っているのだろう。(22/02/26)

 

22/02/11:機体側面の機体番号

 下地がフィルムなので塗装は面倒。白いフィルムを貼ることにしたが持ち合わせがEライト白のみ。切り抜いて貼って見る。下地が透けるが無いよりはまし。
 この時点で全備237g。関東地方はこの所天候不順が続いておりいつ初飛行できるやら・・・

22/02/09:塗装後の機体番号

 塗料はタミヤカラーX-7。遠くから見ればok。近づくと粗が目立つ。

22/02/09:機体番号

 機体番号は10年以上も前に作ったサーマル工房のKa8bジュニアと同じ番号とした。最初はマスキングテープを一体化して翼面に貼り付けようとしたが上手く行かない。一文字ずつ切り抜いて貼り付ける。文字の縁の部分を叮嚀に押さえておく。

22/02/07:主翼カバー部完成

 ブルーフォーム製の接合部は主翼留めネジ孔を開け主翼に接着しタミヤカラーX-7で塗装した。

22/02/07:主翼カバー

 主翼カバー本体というか中央部を覆う部分は省略することにした。前後の胴体とつながる部分はブルーフォームで製作した。

22/02/05:取りあえずの完成

 電池は計器盤の下に置く予定にしていたが、重心を計って見るとかなりな前重心。やむなく主翼の真下に電池室を作る。主翼カバーや機体番号など残っているが飛ばすことはできる。
 この時点で全備236g。

22/02/05:被覆完了

 フィルムは残っていたMicroliteの赤。かなり古いので糊が少しおかしい。久しぶりのフィルム貼り作業で戸惑うが何とか張り終えた。

22/02/01:尾翼まわり

 ホーンは何れも0.5のFRP。ロッドは0.6のステンレス線。0.8のカーボンを使う予定だったが、ポリイミドチューブにφ0.8を使ってしまったため入らない。φ0.6では明らかに能力不足だがやむを得ない。

22/02/01:エルロンサーボの設置

 サーボにポリイミドテープを巻き、ボンドSUで接着する。エルロンコードは40cm程度延長してある。コードを通すコードの溝が細くてコードを通すのに一苦労。エルロンホーンは0.5FRP、ロッドは0.8のステンレス線。

22/01/14:主翼保持材

 主翼は左右一体化してあるので支えがないとぐらつく恐れがある。下面翼型に合わせた2mmバルサの保持材を貼り付けた。

22/01/14:スキッド

 1mmのしなベニアをφ1.7のネジで留めた。隙間には2箇所硬質スポンジを適当に挟んである。これで持つかどうかは不明。

22/01/14:尾そり

 φ1のカーボンロッドを使用。2mm厚のストリンガーを貫通させたのでカーボンシートで補強した。

22/01/11:主翼取り付けボス

 主翼にφ10mmの孔を開け、桧から削り出したボスをエポキシで接着した。接合部はグラスで補強する予定。

22/01/11:胴体補強?

 胴体の外被はフィルムを予定しているためアンプや受信器が飛行中動いても大丈夫なように1mmバルサを内側に貼り付けた。捻りに対しては少し補強になるのでは・・・

 

22/01/11:主翼接合

 30分エポキシで両翼を接着。翼幅が1.5mもあるので狭い工作室では取り回しが大変。

 

22/01/08:モーター設置

 モーターブラケットはアルミ板を使おうと思っていたが3mmのしなベニアに変更した。取り付ける胴枠は1mmのしなベニアだがこれは厚いベニアを使うか航空ベニアを使うべきだった。
 モータは、CT2211-2200を使用する。ダウンスラストを約6度付けた。

 

22/01/04:尾翼の塗装

 アトム水性スプレーを使用して軽めに塗装してみる。塗装により平均すると0.35g/dm2程度重量が増える。

22/01/04:エルロン部加工

 フライスでサーボベイとエルロンヒンジ部を掘削。
 主翼の表面は30g/dm2のグラスで覆ったがスパーは特に設置していない。グライダーらしい飛行をしていれば十分に持つと思われる。

22/01/03:胴体背面部

 1mmのバルサからフライスで切り出す。

22/01/03:車輪

 フライスで削り出そうかと思ったが、車輪箱?を探したら丁度良いのが見付かった。IMの30/11と云うもので寸法もピッタリ。軸はφ2のカーボンパイプを使用する。

21/12/26:エレベータホーン

 1mmのFRPから切り出す。φ2のカーボンパイプにメタルロックで接着。

21/12/24:垂直尾翼の加工

 加工方法は水平尾翼とほぼ同じ。動翼側のバルサは3mmとした。重量4.7g

21/12/23:水平尾翼の切り離し

 安定板と動翼を切り離し、安定板側には1mm動翼側には2mmのバルサを貼り付ける。動翼側のバルサにはφ2mmのカーボンパイプを埋め込んである。ヒンジはムサシノヒンジを使用した。動翼ホーンをどうするか考え中。重量6.5g。

21/12/14:エルロンコード用溝の掘削?

 エルロンは外翼に小型のサーボを埋め込む予定なのでどうしても電線を通す必要がある。結局はフライスで2mmの溝を掘りバルサで蓋をすることにした。バルサの接着はタイトボンドを使用。

21/12/11:主翼の切り出し

 翼厚が13%もあるのでどうかと思ったが前縁付近は適当に手を添えることで何とか切り出すことができた。

21/06/26:尾翼の製作

 バルサで作ることも考えたが、ブルーフォームから切り出すことにした。テーパー比が大きいのでカットに苦労した。これにグラスを貼り、動翼を切り離す予定。

21/06/07:カウル完成

 取りあえず完成した。行き当たりばったりで製作しているので抜けが多い。電池の出し入れやサーボの取付などこのカウルを開け閉めして行うことにしているが、ヒンジやロックをどうするか考える必要がある。

21/06/06:カウルを枠に接着中

 1mmベニアでカウルの枠を作り、カウル本体を接着中。接着剤はFORMULA560を使おうと思ったが、固体と液体が分離しており、心配なので「セメダインホビー用」を替わりに使用した。

21/06/01:成形したカウル

 型がいい加減なのでいい加減なカウルに仕上がった。材料は0.3mmの塩ビ板。バキューム法は機首部と同様な方法。

21/05/30:カウルの補強

 100g/m2のグラスをZpoxyで貼り付ける。レジンの容器は変形しているし変色もひどい。果たして固まってくれるのか。テストしてからやればいいのだが・・・
 写真は5/31にとったもの。硬化してくれた・・・

21/05/30:機首部取付状況

 タブをラップでくるんで接着剤が回らないようにして、5minエポキシで接着。テトラの1.4mmのネジで留めた状況。

21/05/29:機首部補強

 切り取ったままでは取付が難しいので、まず1.2mmのベニアで枠を作って接着。胴体に取り付けるためのタブを作り、ラップでくるんで1.4mmのネジで留める。これを胴体に接着するつもり。

21/05/27:機首部をバキューム

 何年ぶりだろうか。バキュームは上手くいった記憶があまりない。材料はタミヤプラバン白0.3mm。卓上タイプのガスコンロでフニャフニャになるまで加熱し、掃除機で吸引する。以外や一発で成形できた。その代わり型のアラが表面にでる。

21/05/25:キャノピー型枠

 枠にブルーフォームを埋め込んで整形した状態。この上からグラスを貼り整形してバキュフォーム型にする予定。

21/05/23:キャノピー型枠

 1.5mmベニアから切り出し組み立てた状態。これにブルーフォームを埋め込んで整形するつもり。

21/05/23:機首部型

 1mmベニアから型枠を切り出し、バルサ材を接着してサンディングしたもの。塩ビを使用して成型するつもり。

21/05/16:胴体前部フェアリング部加工

 ブルーフォームを胴枠の角度に合わせてカットし、胴枠で挟んでサンディングする。内側はくり抜いていない。重さは1.5g以下。
 今のままでも後側が重くなりそうな予感がする。

21/05/08:前部と後部接続部補強

 1.2mmベニアのトラス風補強材を作り胴枠の中に差し込んで無理矢理接着する。まともには入らないので縦に二つ割りして入れた。
 ここらで新規に作り直すことも考えたが、胴体を捻ってみて、これに被覆があれば何とか持つのではないかと続行することにした。

21/05/08:後部のトラス

 後部に2×3mmのバルサ棒を接着する。これでも少しは捻り剛性が上がることを期待したい。

21/05/08:車輪ベイ

 φ30mm厚さ10mmの車輪が入る予定。
 それにしても胴体の捻れ対策と胴体前後の一体化をどうするのかが問題。最初から胴体内にカーボンパイプを通しておく方法もあったが・・・

21/05/07:胴体底部の貼付

 タイトボンドで貼り付けるが、最後部はストリンガーの配置を忘れていたため後で貼り付けることにする。

21/05/07:胴体底部の切り出し

 1.2mmベニアの手持ちが少なくなって来たのと長物は一度に切削できないので写真のように三分割となった。

21/05/05:胴体組立開始

 1.5mmバルサの胴枠支持板の上に胴枠を並べ、接着していく。ストリンガーの切欠きを忘れていたりして作業はスムーズではない。胴枠支持板の下には4mm厚の堅い発泡板を敷いて作業している。
 ストリンガーだけでは捻れに対して全く耐えられないのでどうするか考え中・・・。

21/05/04:前側の胴枠

 前側は、1.2mmのベニア板を使用した。
 胴枠支持板を作ってストリンガーを接着していく予定。

21/05/04:後側の胴枠

 エンドミルを0.5mmに変更して貫通させないように切削。後はナイフで切り抜いた。この前に手作業だけで切る抜くのを試したが、カットラインがヨレヨレでNGだった。

21/05/03:胴枠の切り出し

 後側の胴枠は1mmのスチレンボードを使用する。1mmのエンドミルを使用したがバリが盛大に出て使用不可。