after Camino 1
8月21日から 8月24日まで
巡礼が終わったあと、サンティアゴ・デ・コンポステーラから、
一泊旅行に行くことにした。
バスのターミナルで、適当な場所をみつけてもらい、いったい
どんなところかもわからずに出発した。
着いたのは、アストリア地方の海辺の街、ルアルカであった。
ここではおりしもお祭りのまっただ中。
賑やかな街の様子とはうらはらに、宿が見つからずに困ったことに
なったが、藁をもすがる思い、お祭りの交通規制をする婦人警官に
個人の家を紹介してもらうことができた。
私はこの夜胃腸の調子が悪く部屋で早めに寝ることにした。
実際は遅くまで友人達に絵葉書を書いたり、たまった日記を書いて過ごした。
すると家主の女性が部屋をノックして、なぜ出かけないのかと聞いてきたの
『お腹の調子が悪い』と言うと、再びノックしてきた。おばさんは、カモミー
ルティーをなみなみとティーカップにそそいできてくれたのであった。まるで
ピーターラビットになった気分だった。
サンティアゴから昼夜、夜行も乗り継いで、サラゴサに着た。
私はどうしても、カミーノ・デ・フランシスのもう一つの出発点
アラゴンルートを少しでも味わってみたかった。サラゴサから乗
り換え、ローカルな列車に乗り換え、ハカに向かった。車窓の風
景は想像を絶するような奇観の連続であった。