にきび治療に良く用いる漢方薬・・防風通聖散（ぼうふうつしょうさん）処方解説
防風通聖散（ぼうふうつうしょうさん）
滑石5.0、石膏3.0、黄芩2.5、桔梗2.5、甘草2.0、荊芥2.0、山梔子2.0、 川芎1.2、芍薬1.2、当帰1.2、薄荷1.2、防風1.2、芒硝1.2、麻黄1.2、 連翹1.2、生姜1.0、大黄1.0
中医学の効能・効果
辛温解表・清熱解毒・瀉下・利水
処方解説
防風・荊芥･麻黄・連翹・薄荷によって体の表面を暖め毛穴を開くことによって悪寒・頭痛など病気の原因となるものを体からさばきます。 石膏・黄ごん・山梔子で身体の内部の熱をさまします。
大黄・芒硝によって胃の熱を冷まし便を柔らかくし排便を促します。 滑石・桔梗の組み合わせにより体の内部に停滞している熱になった 体液を体外へ排泄します。消化器を元気にする甘草・生姜と血を
補って血流をよくする当帰・芍薬・ 川芎は、身体の内部のエネ ルギーの消耗を防止します。 この防風通聖散は、体力もあり、食欲旺盛で腹回りの大きい人の肥満改善に用います。
肥満体で、動悸、肩こり、のぼせなどの高血圧症、またむくみ、便秘など、肥満による種々の病気の体質改善に本方は適用されます。 腹部に皮下脂肪が多く，便秘がちなものの次の諸症：高血圧の随伴症状（動悸、肩こり、のぼせ）、肥満症、むくみ、便秘。
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にきびと防風通聖散のワンポイントアドバイス
食欲旺盛でしつこいものや辛いものをとる為に、胃の熱が強くなってしまいます。これだけでもにきびとなってしまう人は多く、脾胃湿熱型の漢方薬を用います。しかし程度が強くなりますとその辺の処方では効果がありません。 便が硬く便秘傾向にありにきびの大きさも大きく先が膿んでいるような状態、できている部位も顔全体にできている、痒みを伴う場合に防風通聖散は最適です。体の熱毒を体外へ排泄し身体のバランスを自然体にすることによってきれいな皮膚を取り戻すのがにきびに使う防風通聖散です。