にきび治療に良く用いる漢方薬・・補中益気湯(ほちゅうえっきとう)処方解説
補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
黄耆4.0、当帰4.0、人参4.0、白朮4.0、柴胡5.0、升麻2.0、 大棗2.0、陳皮2.0、甘草1.5、生姜1.0
中医学の効能・効果
補気健脾・升陽虚陥・甘温除熱
処方解説
人参・白朮・陳皮・甘草は気の生成を強めまた消化器の働きをよくします。白朮と黄耆の組み合わせにより、免疫力を高めます。柴胡・升麻は気を全身にめぐらせます。
黄耆と当帰の組み合わせにより気血のめぐりもよくします。
この漢方薬は、補剤の王者として別名医王湯と呼ばれ、胃腸の働きを高め、体力を補い元気をつけます。即ち、虚弱体質、食欲不振、病後の衰弱、疲労倦怠、夏負けなど体力増強を目標に本方が適用されます。
元気がなく、胃腸の働きが衰えて疲れやすいものの次の諸症:虚弱体質、疲労倦怠、病後の衰弱、食欲不振、ねあせ
にきびと補中益気湯(ほちゅうえっきとう)のワンポイントアドバイス
食べたものを消化吸収運搬する脾の働きが悪いと体の元気がなくなります。こんな人に用いる漢方薬です。にきびそのものも元気がなくなく疲れがひどいと多少赤くなることもありますがさほどひどいものではありません。