にきび治療に良く用いる漢方薬・・冠脉通塞丸(かんみゃくつうそくがん)処方解説

にきび漢方大学

にきび治療に良く用いる漢方薬・・冠脉通塞丸(かんみゃくつうそくがん) 処方解説

冠脉通塞丸 冠脉通塞丸(かんみゃくつうそくがん)

地黄・桃仁各12.0、当帰・紅花・川芎・赤芍・牛膝各9.0、柴胡・枳殼各6.0、桔梗5.0;甘草3.0

中医学の効能・効果

活血化瘀・理気止痛・補血

処方解説

活血祛瘀の桃仁・紅花・当帰・川芎・赤芍・牛膝で血瘀を除き、行気の柴胡・枳殻が活血を補助します。

桔梗は上行で牛膝は下行に働き、効果を全身に効果を全身におよぼし、滋陰の生地黄と養血の当帰の配合により、祛瘀しても陰血を損傷せず、甘草は諸薬を調和します。

冠脉通塞丸(かんみゃくつうそくがん) は、漢方の古典といわれる中国の医書『医林改錯[イリンカイサク]』に収載された「血府逐オ湯[ケップチクオトウ]」からなる薬方です。配合された生薬の総合的な働きにより、中年以降あるいは高血圧傾向の方の、のぼせ・動悸・頭痛に効果があります。

日本漢方の効能・・・中年以降または高血圧傾向のあるものの次の諸症:頭痛、頭重、肩こり、のぼせ、動悸

にきびと冠脉通塞丸(かんみゃくつうそくがん) のワンポイントアドバイス

冠脉通塞丸(かんみゃくつうそくがん)は、気滞血瘀の代表的処方です。ストレスなどで自律神経が乱れ体のバランスを崩した人の瘀血症状に使用します。にびは、生理前に悪化し、散在性のにきびでにきび跡がある人に使用します。女性では生理前に胸が張り、月経血にレバー状の塊が出ます。

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