悪性腫瘍の最先端治療は免疫賦活療法。現在に至るまで、多くの研究機関や研究者の手によって、悪性腫瘍の治療法については色々と研究を重ねられてきましたが、未だにこれといった万全を期すようなものは発明・発見されていません。
簡単に言えば、動物が本来持っている免疫力のいわゆる生体防御機能をアップさせることによって、病気を治そうというものです。悪性腫瘍の治療では、これまでの三大療法に次ぐ最先端の療法として免疫機能賦活療法が注目されています。 人間が生まれながらにして本来持っている免疫機能を生かして癌細胞を叩けば、体に余計な負担や副作用を与えずに効果的な治療ができるからです。
免疫というのはとても複雑なシステムになっていて、よく知られているのが”抗原抗体反応”で、「風疹に一度罹ると二度と罹らない」というものでしょう。皆さんが免疫療法と聞いてまず思い浮かべるのは、病気の予防をするための予防接種のようなものかもしれません。
ただ最近では、免疫というものを広い意味に捉え、病原菌やウイルスの感染から体を守るシステムだけでなく、悪性腫瘍をはじめとする体の内部で起こる病気から体を守るシステム、いわゆる”生体防御”という働きをも含めて考える
ようになってきました。悪性腫瘍細胞は体の細胞が突然変異を起こして悪者になったものですから、異物としては識別できないのではないかと考えられていたため、以前は”免疫システムは悪性腫瘍には効かない”というのが定説でした。
しかし、その後研究が進むにつれて、悪性腫瘍細胞を攻撃して叩いてくれる免疫部隊があることが分かってきました。その主役になっているのが、NK(ナチュラル・キラー)細胞です。通常の人間では、白血球の10%がこのNK細胞です。NK細胞は、体内に悪性腫瘍細胞が生じると、直ちにそれを認知して闘いを挑みにいきます。体を病気から守る免疫システムの中でも、NK細胞は悪性腫瘍細胞専門の兵士の役割を担っているのです。悪性腫瘍細胞は、日常、私たちの体のあちこちで発生しているものなのですが、気が付かないうちにNK細胞がこうした悪性腫瘍細胞と闘って私たちの体をこれら悪性腫瘍細胞から守ってくれているのです。NK細胞以外にマクロファージなどもその活性化を強めて体を守るのです。
免疫賦活療法とは、こうした免疫システムの働きに目をつけて、これを高めて正常に保つことによって難治性疾患を含め、あらゆる疾患を治療していこうとするものです。
1.外科療法…外科手術
2.放射線療法…放射線照射
3.化学療法…抗癌剤投与
4.遺伝子治療
5.その他…温熱・凝固
などを悪性腫瘍の種類や症状によって、組み合わせて治療していくというのが一般的になっているのが実状です。しかし、今までの悪性腫瘍治療の方構成の発想を変えた時、真の悪性腫瘍治療法−再発や副作用の恐怖から解放される、悪性腫瘍に罹患した患者にとっては、まさに理想的な画期的とも言える治療法がクローズアップされてきたのです。
ヘルパーT細胞から、異物に村する攻撃命令を受けたB細胞は、免疫グロブリンという抗体をつくつて外敵を攻撃・駆除していきます。抗体は、外敵に向けて発射するミサイルのようなものです。このB細胞がつくりだした抗体は、発射されたあと敵の抗原にくっつくことによって敵を無力化します。
この抗体能力が129倍になったということは、それだけガンを攻撃する能力が増強されたということにほかなりません。
《メシマコブのNK細胞活性は2倍》
リンパ球の一種で、いつも体内を巡回し、ガン細胞やウイルスに感染した細胞がいれば、ただちに処理するのがNK細胞です。 このNK細胞は、ナチュラルキラー細胞という本来の名前のとおり、生まれついてのガンの殺し屋ですが、その活性は20歳をピークに、高齢になるとともに下がっていってしまいます。 したがって、ガンの予防や改善のためには、NK細胞を増強することが必要になってきます。メシマコブはNK細胞を2倍も増強することがわかっています。
以上、これらマクロファージ活性、抗体能力増強、NK細胞活性などを総合した免疫増強効果が、メシマコブの抗腫瘍率(ガンを阻止する能力) 96・7%の数字となってあらわれているわけです。