メシマコブは、免疫細胞を活性化することによってガンを封じ込めていきます。その機能は次のとおりです。
《メシマコブはマクロファージの活性を3〜5倍も増強》
ソウル大学校薬学大学のキム・ピョンガク博士らは、1991年に次のような実験を行いました。マウスを4グループに分けてメシマコブを与え、マクロファージの活性度を比較しました。その結果、マクロファージの働きが正常なマウスでは約3倍、ガンに侵されたマウスでは約5倍も高まったことが確認されました。
つまり、メシマコブはマクロファージの活性を約3〜5倍増強することがわかったのです。
《メシマコブの抗体能力増強は129倍》
忠南大学校薬学大学のジョン・キョンス博士は、1992年に次のような実験を行いました。ガンにかかっていないマウスにメシマコブの成分を注射で与え、免疫機能がどのように変化するかを調べました。 すると、マウスの抗体反応が129倍もアップしたのです。
すでに述べたように、ヘルパーT細胞から、異物に村する攻撃命令を受けたB細胞は、免疫グロブリンという抗体をつくつて外敵を攻撃・駆除していきます。 抗体は、外敵に向けて発射するミサイルのようなものです。このB細胞がつくりだした抗体は、発射されたあと敵の抗原にくっつくことによって敵を無力化します。 この抗体能力が129倍になったということは、それだけガンを攻撃する能力が増強されたということにほかなりません。
《NK細胞活性は2倍も増強》
リンパ球の一種で、いつも体内を巡回し、ガン細胞やウイルスに感染した細胞がいれば、ただちに処理するのがNK細胞です。 このNK細胞は、ナチュラルキラー細胞という本来の名前のとおり、生まれついてのガンの殺し屋ですが、その活性は20歳をピークに、高齢になるとともに下がっていってしまいます。 したがって、ガンの予防や改善のためには、NK細胞を増強することが必要になってきます。メシマコブはNK細胞を2倍も増強することがわかっています。
以上、これらメシマコブのマクロファージ活性、抗体能力増強、NK細胞活性などを総合した免疫増強効果が、メシマコブの抗腫瘍率(ガンを阻止する能力) 96・7%の数字となってあらわれているわけです。