霊芝はサルノコシカケ科に属し、広葉樹の枯木などに生える珍しいキノコですが、古くには秦の始皇帝が、山深く分け入ってまで探し求めた、不老不死の霊薬とも伝えられています。
中国漢方では、霊芝は「上薬(じょうやく)」といい、毎日服用しても副作用の心配がないという優れた特徴もあり、健康上の悩みを持った多くの方々に服用されてます。人間の身体に本来備わっている健康維持の力(ホメオスターシス)を霊芝が引き出してくれるのです。霊芝の中でも「鹿の角」のような形状をしたものを「鹿角(ろっかく)霊芝」といいます。これは、霊芝の栽培において1万本に数本だけ出現する珍しいものです。この鹿角霊芝は一般の霊芝に見られるような傘の部分がなく、傘の部分から胞子として拡散することができないため、有効成分が子実体の内部に豊富に蓄積されています。
多糖類のβ―D−グルガン、苦味成分トリテルペノイド
系のガノデリン酸U〜Z、蛋白多糖、ガノデランA〜
C、ペプチドグリガンなど、特別な作用を見せる薬効
成分が順次明らかにされ、中でも坑腫瘍作用、免疫増
強作用を示すことから医薬品にもなった多糖類のβ―D
−グルガンは、他の薬用キノコとの比較研究により、
わずかな分子構造の違いで働き方が異なることもわか
ってきました。