[科学的研究]
呼吸器系;
冬虫夏草のアルコール抽出物は、結核菌の増殖を抑える働きがあります。この抗菌性に関しては、水虫の真菌、日本脳炎、枯草桿菌などで確かめられています。
喘息時に気管支の収縮をゆるめるアセチルコリンを増加させるという気管支拡張作用があり、咳を鎮め、タンを取る作用も実験で確認されています。
タンが出て、それを取り除くのは細菌の感染(侵入)と戦い、死滅させる働きがあるからです。タンを体外に速やかに排出することで呼吸が楽になります。
循環器系;
心臓に栄養を与え、血液を送り込むのが冠状動脈です。この冠状動脈を拡張させて、血液の心臓への運搬量を増やす物質であるD−マニトールが冬虫夏草に含まれていることが判りました。
血圧降下作用、狭心症、心筋梗塞の予防に使われます。
同時に、増血作用、血管内での血液の固まり(血栓)を造る血小板の凝集を防ぐ作用も報告されており、過酸化脂質を消去する働きがあることなどを総合すると、冬虫夏草には、心肺機能を増強する物質が、多く含まれていることが判ります。
免疫賦活:
ガンなどの免疫療法に使用されるものにキノコなどから採られる多糖体があります。冬虫夏草もキノコの一種であるため、免疫力を強化する多糖体(βーグルカンなど)を多く含みます。これらの多糖体が肺、肝臓、腎臓や脾臓で働くことで、疾病などへの抵抗力を強め、全身状態を改善することによって、健康な体を保つことができる、という免疫賦活作用が挙げられます。
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