静岡大学農学部研究グループは、ヤマブシタケには、NGF(Nerve
Growth Factory)=神経細胞成長
因子の生合成を促進させる「ヘリセノン類」および「エリナシン類」が含まれていることを発見しました。 アルツハイマー病は、脳の知的機能を担っている神経細胞が死んでしまう為、広い範囲で脳が萎縮する恐ろしい病気です。脳細胞の栄養分であり活動の源なのが、神経成長因子(NGF)という物質であります。このNGFの生産を増強する働きをもたらす成分が、ヤマブシタケの子実体、菌糸体の両方から発見されたのです。子実体から採れた物質をヘリセノン、菌糸体から採れた物質をエリナシンと名付けられました。人の脳内でNGFの合成促進作用を行っているのはエピネフィリンというホルモンですが、ヤマブシタケに含まれているエリナシンは、エピネフィリンと比較して、実に4倍以上もの活性があります。このNGFの合成促進作用は、別に老齢者に限った話ではなく、子どもや青年にも有効です。中国では、毎年受験シーズンになると、猴頭(ヤマブシタケ)が飛ぶように売れています。猴頭は古くから頭が良くなる漢方薬として知られていました。ヤマブシタケは加齢と共に避けがたい痴呆が、防止できる可能性は高く、また受験生にも大変有効な素材であります。 |