●病気の元凶「活性酸素」とは
現代人の健康をむしばむ大きな要因として、最近は「活性酸素」という悪玉酸素が注目されています。
活性酸素は、食事でとつた栄養素をエネルギーに変えるさいに、体内で随時生み出される奉性の強い酸素です。また、体外から侵入した細菌やウイルスを排除したりしたときなどにも、体のなかに活性酸素が多量に発生します。
体内に活性酸素が増えると、老化が急速に進みます。さらに、がんをはじめ動脈硬化、高脂血症、心臓病、高血圧、糖尿病、アレルギー性疾患など、現代病の約九割は、この活性酸素がらみで発生するともいわれています。
●体にそなわった活性酸素と闘う力
もちろん、私たちの体も、活性酸素に対してまつたくの無防備でいるわけではありません。本来、私たちの体のなかには、活性酸素の消去に働く「抗酸化酵素」が数種類存在し、体内で活性酸素が発生するたびに捕まえて消去しています。SOD(スーパー・オキシド・アィスムターゼ)と呼ばれる酵素はその代表です。ところが、加齢とともにこうした抗酸化酵素の合成量は滅り、その活性も弱まります。しかも、活性酸素の発生源が激増している現代では、活性酸素による弊害が大変深刻になっています。 |