にきび治療に良く用いる漢方薬・・大柴胡湯（だいさいことう）
大柴胡湯（だいさいことう）
柴胡6.0、半夏4.0、黄ごん3.0、枳実3.0、芍薬4.0、 大棗3.0、生姜2.0、大黄1.0
中医学の効能・効果
解半表半裏・瀉下熱結 疏肝解欝・理気止嘔・清熱瀉下
処方解説
小柴胡湯から気を補う人参を除き、痛み止めの芍薬、上から下へ降ろしていく力のある枳実と胃の熱を冷ます大黄が配合されています。
冷やす作用の黄ごんと温める作用の半夏・生姜のバランスで 消化力を 高めます。黄芩・大黄で胃熱を取り,みぞおちのつかえを取り去ります。
柴胡・枳実・芍薬が肝の調節機能を整え肝気をスムーズに流します。 半夏・大棗・ 生姜が胃腸の調子を整えます。
大柴胡湯は、骨格の発達もよく、筋肉質で、内臓の炎症による胸脇苦満、黄苔、白苔，便秘などの症状を目標とします。すなわち、胃炎、常習便秘、
高血圧に伴う肩こり、頭痛、耳鳴り、そして肥満改善などに本方が適用さ れます。
がっしりとした体格で比較的体力があり、便秘の傾向のあるものの次の諸症：胃炎、常習便秘、高血圧に伴う肩こり・頭痛・便秘、肩こり、肥満症。
にきびと大柴胡湯（だいさいことう）のワンポイントアドバイス
食欲旺盛で酒、辛いもの、甘いものなどを好んでとるような人で便が硬い人でストレスの発散ができていない人はこの処方を用いる人がほとんどです。イライラするとにきびが増える。女性では月経前に胸が硬く張る、生理前に悪化するなどの特徴があります。この処方は、肝胃の熱を冷まして身体のバランスをとりきれいな皮膚を取り戻すような体づくりをお手伝いします。
