にきび治療に良く用いる漢方薬・・加味逍遥散(かみしょうようさん)

 加味逍遥散(かみしょうようさん)  

当帰3.0、芍薬3.0、蒼朮3.0、茯苓3.0、柴胡4.0、牡丹皮3.0、 山梔子2.0、甘草2.0、生姜1.0、薄荷1.0

中医学の効能・効果

疏肝解欝・健脾補血・調経・清熱涼血

処方解説

加味逍遥散柴胡・白芍・薄荷には、自律神経系の機能を調節する働きがあるため、ストレスによる憂うつ感やイライラなどを和らげます。牡丹皮・山梔子は、自律神経の興奮を抑制するほか、解熱や消炎・抗菌の効果もあります。このほかの生薬には、消化・吸収を促進したり、月経機能を調整するなどの作用があります。

加味逍遥散は、一般に虚弱な体質の婦人で手足が冷えやすく、疲労しやすく、種々の神経症状と月経異常のある人に用います。特に更年期における頭痛・めまい・不眠・月経不順などに本方が適用されます。

体質虚弱な婦人で、肩がこり、疲れ易く、精神不安などの精神神経症状、ときに便秘の傾向のある次の諸症状:冷え性・虚弱体質・月経不順・月経困難・更年期障害・血の道症。

にきびと加味逍遥散(かみしょうようさん)のワンポイントアドバイス

女性で生理前に胸の張りが硬く張る人で、月経前ににきびがひどくなる人によく用います。経験的に、月経前や月経中に軟便、下痢傾向になりやすい人が多いようです。この場合は、参苓白朮散の併用をしながら治療をすることが良いかと思います。 

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